・中低音は吸音しづらく、高音ほど吸音しやすい
・カーテン等では高音ばかりが吸音される
・中低音を減らすのは困難なので、反射板を設置して音を拡散させる

　カーテンをたらせば定在波は減らせるが、高音ばかりが吸音されて中低音が減らず、中低音のブーミーさは改善されないわけだ。反射板はサーロジックでＬＶパネルというものを売っているのだが、これがわりと高価で、買ってもあまり効果がなかったら、散財したあげく無意味に家具を増やすことになる。まずは手元にあった大きめの板で実験してみることにした。

　板は一枚しかないので左に置いたり右に置いたり、角度を変えてためしてみたところ、高音が増えて聞こえるようになり、中低音のブーミーさが少し気にならなくなった。 よし、じゃあＬＶパネルを買おうかという気にはならず、ホームセンターで売っている安価なすのこを買ってきて、これを利用することにした。
　そして完成したものがこれ。

　300x600のものを縦に２枚裏板で接合し、合計６セット作成。白のペンキを塗って、少しは見栄えがいいようにした。
　さて効果の程だが、置き場所、角度で高音の響きが変わってくるが、かなり聞ける音になってきた。高音が増えたことによりトランペットやシンバルがだいぶ生々しくなってきた。長時間聞いていても疲れない。板と板の間が広いすのこだったので、隙間を端材で埋めればより効果が高いかもしれない。
　いろいろなアルバムを聴いているうちに、ギターに妙なエコーがまとわりついていることに気がついた。反射板で跳ね返った高音が勾配天井にあたって響いてしまっているようだ。反射板の位置を変えることで改善されたが、まだ少し残っているし、定在波もあるので、今度は吸音が必要なようだ。