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ミサワホームの「EDUCE KURA」の建築日記及び、その後の生活を綴っています。これから家を建てる人達への参考のため、さらには特定メーカーの商品を検討する人達への参考になればと思います。

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2005年3月

A社の見学会なるものがあり、参加することにした。建築中の様子や地盤調査の方法、築1年経過の家と、築26年経過した家を見られるという。大型バスに乗り込んであちこち見て回るわけだ。築1年目の家は狭い敷地に建てられたものだが、断熱性、遮音性の良さが体験できた。築26年経過した家では、建築年数が経過しても歪みがこないことがわかった。さすが鉄骨&ALC板だ。途中で出た昼食はなかなか豪勢。さすが大手メーカーだ。
 見学会が終わった後は間取りについて打ち合わせ。こちらの希望と敷地面積からすればこうにしかならないかな、という感じ。外観はまだカッコ良さが足りない。カタログを見せてこういうふうにしたいと言っているのだが、なかなか伝わらない。それともセンスの問題なのか。

 さて、一方M社の方は営業さんがなかなか積極的だ。間取りのラフプランができたのだが意見を聞きたいので見せに行ってもいいかという連絡があり、望むところなのでぜひ来てもらう。こちらはM社のFORMAL-Uというモデルをベースにしているので希望した間取りとはやや異なっていた。これはこれでいいのだが、やはり入り口はこっちに、駐車スペースはこっちにという希望を伝える。
 そんなやりとりを何度かしているうちに、EDUCE KURAというモデルがうちの希望にマッチしているということがわかった。外観もカッコイイ。蔵が一階にあることで中二階やロフトができるので、間取りも非常にユニークでありながら使い勝手の良いものができそうだった。

 D社は資料を届けに営業さんが自宅まで来たようだが、不在のためポストに入れてあっただけで、その後は何の音沙汰もなし。すでにソフィスリーへの興味が薄れてしまったため、D社は選択肢から外れた様相。
 新たにS社の展示場を訪ねてみた。光熱費0という謳い文句にひかれたからだが、工場であらかたユニットを完成させて、現場で組んだ後、内装を仕上げて完成となる工法なので工期が非常に短いという。さらにメリットとして工場で作業をするので品質にばらつきがないそうで、なるほどねぇ〜と思う。ただ、内装や外観については余り興味をひかれることはなく、あくまで参考程度にとどめておくことにするが、間取りのプランは出してもらうことにする。

 3月は各企業決算なので、A社、M社共に今月中に決めてもらえるならいろいろ特典や割引ができますという。そうは言っても、こちらとしては一生の買い物。そんなにすぐには決められないなあと思う。
 しかし中旬には夫婦間でメーカーに対する方向性はほぼ定まってきた。
 A社については、ALC板の良さにはひかれるものの、希望の間取りでは予算を大幅にオーバーすることがわかった。予算内におさめるにはあちこち削らなければならないのだが、削るごとに魅力が落ちていく。また、2月から毎週のように打ち合わせをしてきたが、どうもデザイナーさんのセンスがこちらの希望とそぐわない。
 M社の方はEDUCE KURAをベースにしたことでカッコよくかつおもしろい間取りとなった。予算もオーバーせずにすみそうなところだ。営業さんの姿勢も好ましい。
 どのメーカーに決めるかというポイントは人それぞれだろうが、営業さんが良かったからという人も多いんじゃないだろうか。M社の営業さんは積極的でありつつ出しゃばらない、でもこちらの意見もとてもよく聞いてくれるという絶妙なバランス感覚だ。打ち合わせをしていてもとても楽しい。妻の母曰く「間取りも気に入っていて、予算もおさまって、打ち合わせが楽しいなら決まったようなもんじゃない」。そのとおりだと思う。
 メーカーはほぼ定まった。ただ、いちおうA社とS社の最終プランは聞いておくことにする。断るのはいつでもできる。

 3月も下旬にさしかかった週末は、A社、S社、M社の3社連続打ち合わせとなった。
 まずA社。それはM社に対する徹底批判だった(M社とA社のどちらかで検討してます、と以前伝えたからだ)。施工に問題が見受けられた写真、前社長の批判等々‥‥。で、「こういった業者にまかせるのは不安でしょう?」ときた。こういうプレゼンをする営業がいるとは聞いていたけど、まさかうちが当たるとはねぇ。適当なところで「時間ですから」と言って、その場を去ることにした。
 次はS社。間取りプランを見せてもらうが、収納スペースがたくさんあり、屋根には太陽光発電パネルがびっしり。発電量もかなりになるそうで、とてもいい感じ。建物の費用も安くあがるようで、これはこれで魅力的だなあ。
 最後はM社。詳細見積もりが出る。予算を若干オーバーしているが、欲しい設備をすべて入れてもらっているので、削っていけば予算内に収まりそう。間取りの細かい部分をいろいろと相談しあうが、やはりこの営業さんと一緒にやるのが一番楽しいなあ。もうM社に決まったな。

 打ち合わせがすべて終わった後、実家に寄って状況の説明をして、家に帰ってからA社のM社批判資料を見ることにした。前社長への雑誌のインタビュー記事や、問題施工の写真‥‥。写真は出典元がわからず、撮影年月日が10年以上前のものが何点か、他は撮影日不明。書き込んである文字から担当の営業さん以外だとわかる。ということは対M社対策資料として社内に保管されているものなのか。しかし、この資料がすべて事実だとしても、じゃあA社は一点の曇りもない施工をしていると言い切れるのか。そんなわけはない。床のモルタルがずれたとか、新築1年目で壁紙を全部張り替えたとか、A社の家に住んでいる知り合いからそんな話を聞いている。結局のところ、請け負った工務店とか職人の腕しだいなのだ。
 M社の間取りプランへのダメ出し資料もあった。これはA社の営業さんが参考にしたいからコピーを取らせてほしいというので渡したものだ。他社のプランをコピーさせることにためらいはあったが、参考にしたいというなら、これを見てこちらの要望を察してくれと思い、コピーさせたのだった。そんな思いも通じなかったようで、あっさり他社批判の資料として活用されたのか。しかも文句ばかり書いてあり、自分ならこうするという改善案は一つも書いてない。文句を言うだけなら誰でもできる。改善案すら出せないヤツの文句など聞くに値しない。だいたい、ここに書かれたダメ出しはすべて解決済みなのだ。

 他社批判のプレゼンは人によっては有効かもしれないが、あいにくこっちは自分の見たこと、調べたことしか信用しない性格だ。こんな資料を用意する時間があるなら、違った手法で自社のアピールをせんかい。というわけで、翌日朝イチで断りの電話を入れた。
「いろいろM社の問題点を書いた資料をもらいましたけど、こういうやり方は嫌いです。それに間取りも、参考にしたいからと言うのでコピーを許しましたが、こういう使い方をされるならコピーさせませんでした。僕の中ではA社さんとやっていこうという気持ちがなくなりましたので、お断りさせていただきます」
 次はS社だ。こっちの営業さんはとてもいい人だったし、もしM社が候補じゃなかったらS社にしていたと思う。というわけで、とても丁寧にお断りを伝えた。そうしたら最後に「いい家を建てて下さい」と言うではないか。なんていい人なんだ! 断ったのが申し訳ないぐらいだけど、でも2軒は建てられないんだよ〜。
 最後はM社に申し込みだ。M社に決めたこと、申込金を持参する旨伝える。営業さんの「ありがとうございます〜」という声がいまいちノリがよくなかったけど(せっかく契約取れたんだから、ものすごくうれしそうにしてほしいわけです)、忙しそうな人だから、まあいいか(後日、熱い握手を求められました)。
 ようやくこれでメーカーが絞れて、ちょっとほっとした感じ。でも「巨額の借金」を背負う第一歩なんだよなあ〜。

 他社批判プレゼンについては、ネットでもそういう事があったという多数の書き込みが見受けられた。大半が、それがきっかけでプレゼンしてきたメーカーに対して気持ちが冷めて断ったというオチ。営業の方々、他社批判は結局メーカーの信頼を落とすだけですよ。

 というわけでM社=ミサワホームに決定!
マイホーム・完成まで > メーカー選定・立ち退き問題 | comments (0) | trackbacks (0) | edit

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